城下町金沢・武家にゆかりの建築めぐり(金沢アーキテクチャーツーリズムモデルコースNo.1)
- 所要時間:
- 約4時間
- 移動手段:
- バス・徒歩
金沢城やその周辺は、藩政時代の名残を色濃く残す大名屋敷や武家屋敷が数多く残っています。当時の人々が見ていた景色を体感しながら、歴史的建造物を探訪するコースです。
「香林坊」バス停下車
武家屋敷跡野村家
加賀藩士・野村家の屋敷跡地。現存の建物は、北前船船主であった大聖寺廻船問屋宅の一部を移築したもので1843年の建築。加賀藩お抱えの絵師による襖や総檜造りの格天井、濡れ縁に迫る曲水が見事です。
- 住所
- 金沢市長町1-3-32
- 電話番号
- 076-221-3553
- 営業時間
- 8:30~17:30(10月~3月は、16:30まで)
- 定休日
- 12月26・27日、1月1・2日
長町武家屋敷跡
藩政期に加賀藩の上中級武士が暮らしたエリアで、路地や土塀、長屋門が往時の姿をとどめています。武家屋敷で一般公開されているのは野村家のみですが、2軒の足軽屋敷が移築された金沢市足軽資料館や加賀藩の重臣、前田土佐守家(まえだとさのかみけ)に伝わる資料を展示する前田土佐守家資料館など、武士の暮らしを今に伝えるエリアです。
尾山神社・神門
金沢の総社的神社。5色のギヤマンを用いた神門は国指定重要文化財で和漢洋の三様式を折衷した珍しいデザインです。避雷針は日本最古のもの言われています。
鼠多門橋・鼠多門
尾山神社と金沢城公園をつなぐ橋と門。かつては、金沢城内と出丸をつなぐ出入口として藩主や親族の行き来に使われていました。現在のものは2020年に復元されたものですが、当初の創建は江戸時代初期。明治初期まで存在していました。鼠多門の腰壁は海鼠壁仕上げでその目地に黒漆喰を用いていることに特徴があるとされています。門と橋の美しさが際立つ夜間のライトアップも見どころです。
- 住所
- 金沢市丸の内1-1(金沢城公園)
- 電話番号
- 076-234-3800(金沢城・兼六園管理事務所)
- 営業時間
- 9:00~16:30(最終入館16:00)
- 定休日
- 無休
金沢城公園・三十間長屋
加賀藩の軍備倉庫だった建物。金沢城に現存する長屋建築としては唯一のものです。宝暦の大火(1759年)で焼失した後、1858年に再建されました。
幅3間、長さ26.5間余りの2階建て多聞櫓。鉛瓦葺の堅牢な構造や漆喰壁が特徴的な建築です。
- 住所
- 金沢市丸の内1-1
- 電話番号
- 076-234-3800(金沢城・兼六園管理事務所)
- 営業時間
- 7:00~18:00(10/16~2月末 8:00~17:00)
- 定休日
- 無休
金沢城公園・石川門
金沢城三ノ丸の搦手(からめて)門。宝暦の大火(1759年)で焼失しましたが、1788年に再建されました。
一の門、菱櫓、多聞櫓、渡り櫓、太鼓塀などで構成される枡形門で、白漆喰に鉛瓦と海鼠壁の意匠が調和した雪国の城郭建築を代表する逸品です。
- 住所
- 金沢市丸の内1-1
- 電話番号
- 076-234-3800(金沢城・兼六園管理事務所)
- 営業時間
- 7:00~18:00(10/16~2月末 8:00~17:00)
- 定休日
- 無休
成巽閣
前田家13代藩主 齊泰が母真龍院のために建てた色彩豊かで雅な御殿。茶室、庭園など見どころが多く、特に「つくしの縁」は独特の工法により柱を取り払っているため、日本庭園をパノラマで満喫することができます。
寺島蔵人邸
加賀藩中級武士、寺島蔵人の邸宅。18世紀後半の建築と推測され、現存する家屋、土蔵、土塀が当時の佇まいをよく伝えています。春のドウダンツツジ、秋の紅葉が見事な枯山水の庭は必見です。
- 住所
- 金沢市大手町10-3
- 電話番号
- 076-224-2789
- 営業時間
- 9:30~17:00(最終入館16:30)
- 定休日
- 年末年始、展示替期間(2021/7/1より火曜休館:祝日の場合は翌平日)