豊かな自然と歴史ロマンを感じる~津幡~
- 所要時間:
- 約4時間
金沢から約20km、石川県と富山県にまたがる歴史国道「北陸道」が走る倶利伽羅峠に、約1300年の歴史を持つ「倶利迦羅不動寺」や、木曽義仲の「火牛の計」で名高い「倶利伽羅古戦場」があります。豊かな自然と歴史ロマンが感じられる山間のドライブコースです。
金沢駅(鼓門・もてなしドーム)
“おもてなし”の心から生まれた金沢の新名所
金沢駅の兼六園口にあるもてなしドーム。金沢は雨や雪が多いため『駅を降りた人に傘を差し出すおもてなしの心』をコンセプトに誕生。金沢を訪れた人を幾何学模様のガラスの天井がやさしく迎えてくれます。フォトスポットとして人気なのが荘厳な印象の鼓門(つづみもん)。金沢の伝統芸能である能楽で使われる鼓をイメージしています。高さが13.7mあり2本の太い柱に支えられた門構えは圧巻です。金沢を訪れた多くの観光客がまずここで記念写真を撮影しています。金沢駅は世界で最も美しい駅14駅の1つに選出されています。
日没から0:00までは、鼓門ライトアップを行っています。
ライトアップ時間中は、正時(毎時00分)ごとに2分間加賀五彩(えんじ、藍、草、黄土、古代紫)をイメージした光で曜日ごとに異なる色でライトアップされます。(月:えんじ、火:藍、水:草、木:黄土、金:古代紫)土・日・祝日は5色それぞれで2分間ずつ彩られますので、夜の金沢観光の際にぜひお立ち寄りください!
倶利迦羅不動寺 山頂本堂
今から約1300年前の養老2年(718年)、中国から渡来したインドの高僧、善無畏三蔵法師が倶利迦羅不動明王の姿を彫刻された尊像を、元正天皇の勅願により奉安されたことが始まりと伝えられています。ご本尊の「倶利迦羅不動尊」は、千葉県の成田不動尊、神奈川県の大山不動尊と並ぶ日本三不動尊の一つとされ、寺名や地名になっている「倶利迦羅/倶利伽羅(くりから)」は、古典サンスクリット語で「剣に黒龍が巻きついたお姿の不動明王」という意味。かつては七堂伽藍と12ヶ寺があったと伝わりますが、倶利伽羅源平合戦の兵火に遭い、多くのお堂や寺宝、記録などは焼失。その後も興亡を繰り返し、藩政期に加賀藩主・前田家の祈願所や参勤交代の休憩所となって再び隆盛したそう。弘法大師の「倶利迦羅不動明王」を祀る「不動寺本堂」、1300年前に善無畏三蔵法師が彫刻した「倶利迦羅不動明王」を祀る「奥之院」、高さ約8メートルの朱塗りの塔から砺波平野・小矢部市が一望できる「五重之塔」などがあり、縁日の28日には全国から多くの参詣者が訪れます。
倶利伽羅古戦場
木曽義仲が都に攻め上る途中、「火牛の計」という奇策で平家の大軍を打ち破ったと伝わる「倶利伽羅古戦場」。この辺りに平家軍が本陣を置いていたとされ、軍議石や本陣跡標柱もあり、源平供養塔や火牛の像などがあります。すぐそばに1300年以上の歴史を誇る「倶利伽羅不動寺」があり、加賀藩の参勤交代も通った「旧北陸道(北国街道)」が山々を縫うように続き、古くから交通の要衝だったことをうかがわせます。この街道は国土交通省の「歴史国道」や文化庁の「歴史の道百選」にも選ばれ、富山と石川にまたがる街道を歩くイベントや、ボランティアガイドによるツアーも行われています。一帯は八重桜の名所で、4月下旬~5月上旬には約6000本の八重桜が咲き誇り、非常に見応えがあります。
倶利迦羅不動寺 西之坊鳳凰殿
「倶利迦羅不動寺」には七堂伽藍と12ヶ寺が建立されていましたが、戦火により多くが消失しました。その復興事業の一つとして、平成10年(1998年)に建てられたのが「西之坊鳳凰殿」。左右75mもある壮大な木造建築は、平安時代の寝殿造りの様式を取り入れた荘厳優雅な佇まいです。中央の三仏堂では「倶利迦羅不動尊」と同体の「御前立(おまえだち)不動尊」と「両童子」が祀られています。右側の不動堂には弘法大師が唐から帰国する際に嵐の難を免れたという「波切不動尊」が安置され、交通安全祈願殿とも呼ばれています。左側は「阿弥陀如来」「観音菩薩」などが祀られています。境内の庭園には春はツツジやボタンが咲き誇り、夏は紫陽花、秋には紅葉などが楽しめます。毎年8月15日の「万灯会」では、灯籠や灯明が灯されて幻想的な世界に包まれます。
道の駅 倶利伽羅源平の郷・倶利伽羅塾
石川県と富山県にまたがる歴史国道「北陸道」の石川県側の入口で、かつて加賀藩から交通と物資運搬の拠点に指定された「竹橋宿」として栄えた宿場町に立地する道の駅。敷地内には「情報棟」と宿泊研修・地域振興施設の「倶利伽羅塾」があり、二つの施設に挟まれる形で歴史国道「北陸道」が通っています。国道8号線側の「情報棟」は、交通情報と倶利伽羅峠の今昔・歴史をパネルや映像で紹介する施設。「倶利伽羅塾」の建物には、地元産の新鮮な野菜・山菜・果物などを販売する直売所、食事処「源平茶屋」、立ち寄り入浴も可能な温泉「源平の湯」などがあります。お風呂は津幡町特産の「竹炭」と「別府の湯の花」を使った人工温泉で、美肌の湯といわれています。ドライブやツーリングの旅で宿泊・入浴に利用する人も多いそう。
- 住所
- 石川県河北郡津幡町竹橋西270
- 電話番号
- 076-288-8668
- 営業時間
- 情報棟:24時間開放
倶利伽羅塾・源平の湯:ホームページをご確認ください