茶の湯の美を求め、金沢を巡る
- 所要時間:
- 約5時間
- 移動手段:
- バスと徒歩
金沢の茶の湯は、加賀藩祖前田利家や二代利長が千利休の薫陶を受けたことに始まり、その後、千仙叟宗室が茶の湯奉行となって、一層の隆盛をみました。現在も裏千家を始め、かつて加賀藩が関わった遠州流や宗和流などの茶道が盛んで、一般の人々が簡単に味わえるお茶席も多く設けられています。そんな金沢の茶の湯の美を探してみましょう。
兼六園
日本三名園のひとつ!四季を通して豊かな自然美を堪能
日本三名園として有名な兼六園。国の特別名勝に指定されています。広大な園内には築山、池、茶屋などが点在しており、それぞれの景観を楽しみながら廻遊する庭園となっています。四季を通じてさまざまな自然美が堪能でき、雪から木の枝を守るために施される“雪吊り”は金沢の冬の風物詩として、ぜひ見てみたい景色です。夜のライトアップでは幻想的に彩られた庭園が広がります。(ライトアップの実施日については、イベントページをご覧ください。)
時雨亭
兼六園の中にあるお茶室
兼六園がつくられた当時の別荘を平成12年(2000年)に再現し、茶亭として使われているもので、常時、呈茶が受けられます。
- 住所
- 金沢市兼六町1-5 兼六園内
- 電話番号
- 076-232-8841
- 営業時間
- 9:00~16:30(最終受付時間16:00)
- 定休日
- 年末年始 (12月29日から1月3日)
美術の小径・緑の小径
四季の変化を存分に感じる散策路
石川県立美術館と中村記念美術館を結ぶ石段の「美術の小径」には、平行して兼六園から流れる辰巳用水が流れており、日頃の喧噪を忘れさせてくれる雰囲気が漂っています。
中村記念美術館から鈴木大拙館へと続く「緑の小径」を歩くと、本多公園が広がっており、国の登録有形文化財「旧本多家長屋門」を見ることができます。また、隣接して松風閣庭園もあり、武家庭園であった当時の雰囲気を感じることができます。
中村記念美術館
茶道具と工芸の美術館
茶道美術の名品をはじめ江戸時代の絵画、古九谷、加賀蒔絵、加賀象嵌など、約1000点を所蔵する金沢の茶道文化と伝統工芸を紹介する美術館です。美術館の庭園の眺めを望むことができる喫茶室では、抹茶と和菓子をリーズナブルな料金で楽しむことが出来ます。
- 住所
- 金沢市本多町3-2-29
- 電話番号
- 076-221-0751
- 営業時間
- 9:30~17:00(入館は16:30まで)
- 定休日
- 毎週月曜日(祝日の場合、翌平日)、年末年始、展示替期間
能作 漆器店
暮らしと漆器を心でつなぐ
日本三名園のひとつ「兼六園」と、金沢一の繁華街片町・香林坊を結ぶ道筋に能作漆器店はあります。初代が仏具の飾り職人たちのために漆を商い始めたのが、安永9年(1780年)のこと。県内特産の「金沢漆器」「輪島塗」「山中塗」を豊富に品揃え販売しております。
図柄が描かれているお盆に地塗り、粉蒔きを施す「蒔絵体験」もできます。体験の詳細は公式サイトをご覧ください。
本店の他にも、下記でお求めいただけます。
【百番街店】JR金沢駅 百番街(あんと)内 8:30~20:00 ※体験は実施しております
- 住所
- 金沢市広坂1-1-60
- 電話番号
- 076-263-8121
- 営業時間
- 10:00~19:00
甘味処「漆の実」11:00~17:45 - 定休日
- 水曜日(8月は不定休)
「橋場町(金城樓向い)」バス停下車
大樋美術館
金沢市橋場町。平成2年開館。裏千家の始祖仙叟宗室居士と同道した初代長左衛門から現代まで、歴代の大樋焼と加賀金沢の茶道文化にふれる美術館です。楽家から贈られた飴釉、仙叟好みの意匠、そして代々の創意が加えられた歴代の作品を中心に大樋焼350年以上の歳月と現在、そして新たなる伝統を重ねる姿を3つの展示室に展開。代表作「大樋釉海老摘手付水指 初代長左衛門作(石川県指定文化財)」「大樋釉聖茶碗 初代長左衛門作」など。
また併設する大樋ギャラリーでは大樋陶冶斎(十代大樋長左衛門:文化勲章受章、日本芸術院会員)と十一代大樋長左衛門(ロチェスター工科大学客員教授)の作品を展示・販売しています。
お茶室では大樋焼でお抹茶(有料)を飲むこともできます。