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卯辰山山麓寺院群秘仏巡り(約3時間)
- 所要時間:
- 約3時間
- 移動手段:
- 徒歩
ひがし茶屋街の背景をつくる卯辰山には、藩政期以前から多くの寺社が建立され、現在は「卯辰山山麓寺院群」として、国の重要伝統的建造物群保存地区に指定されています。
山麓一帯は緑に覆われ、寺の間をつなぐ小道をたどり、金沢の市街地を眺望しながらの散策は、心が洗われるようです。歴史ある古刹には、あまり人目に触れていない秘仏や秘宝も多く、卯辰山山麓寺院群の散策は、ひと味違った金沢が発見できるでしょう。
ひがし茶屋街
江戸時代にタイムスリップ!茶屋建築と古都金沢の情緒を楽しむ
圓長寺(一切経)
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ひがし茶屋街の入り口にある、大きな銀杏の木と海鼠(なまこ)塀の寺です。この寺の御輪堂にある一切経は、全てのお経が収められているとされ、ひと回しすれば全てのお経を読んだことになるといわれています。
宝泉寺(名人越後の摩利支天像)
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この寺の本尊・摩利支天は、加賀藩の祖前田利家公の守り本尊ともいわれています。この境内からの眺望は素晴らしく、金沢市街が一望できます。
この寺の樹林は保存樹林に指定され、境内には泉鏡花の小説で、魔神の棲家とされた五本松もあります。
蓮昌寺(阿弥陀如来立像)
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卯辰山山麓寺院群の中央に位置し、盂蘭盆には燈籠寺として知られる天正十年創建の古刹。
泉鏡花の絶筆「縷紅新草」の舞台となったこの寺には丈六の木造大仏・釈迦如来立像があります。
また、山門は金沢市の指定文化財となっています。
※釈迦如来立像は金沢の四大仏の一つで、ほかに卯辰山・玄門寺の阿弥陀如来立像、寺町・浄安寺の阿弥陀如来坐像、寺町・極楽寺の阿弥陀如来坐像が数えられます。
西養寺(釈迦出山図)
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天台宗の古刹西養寺の樹林は金沢の保存樹林に指定され、四季折々に桜・新緑・紅葉が美しい。
この寺に秘蔵される「釈迦出山図」の掛軸は、見つめていると釈迦如来の目が動くといわれています。本堂と鐘堂は金沢市の指定文化財。
※釈迦出山図拝観は事前予約 076-252-0532
全性寺(わらじ門)
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卯辰山山麓寺院群の中でも、飛びぬけて美しい楼門「仁王門」があり、金沢市の指定文化財となっています。
この楼門には、健康と健脚を願って奉納された大わらじが掛けられているのも珍しいです。付近には寺院の趣のある塀が連なり、見どころとなっています。