金沢名庭園巡り(5時間)
- 所要時間:
- 約5時間
- 移動手段:
- バスと徒歩
武家文化と茶道文化が融合し、独特の美を創り上げてきた金沢の庭園。 兼六園の他にも、今なお美しさを増し続ける名庭園が数多く残されており、さらには、後世に残るような新たな作庭も行われています。 ゆっくりと巡りながら、それぞれの庭園の美しさの違いを楽しみましょう。
「橋場町(金城樓前)」バス停下車
寺島蔵人邸
江戸中期の風情を残す武家屋敷
加賀藩中級武士・寺島蔵人の屋敷。画家でもある蔵人の秀作などを展示し、庭園も散策できます。
樹齢300年以上のドウダンツツジが春に開花する姿と秋の紅葉の様子は圧巻です。
- 住所
- 金沢市大手町10-3
- 電話番号
- 076-224-2789
- 営業時間
- 9:30~17:00(入館は16:30まで)
- 定休日
- 毎週火曜日(祝日の場合は翌平日)、年末年始(12月29日~1月3日)、展示替え期間
西田家庭園 玉泉園
兼六園より約120年古い歴史を持つ加賀藩ゆかりの庭園
流氷や池、数百種の草木により構成された池泉回遊式の庭園で、兼六園の造園開始時期より古く、約400年前にさかのぼります。
園内には金沢最古の茶室「灑雪亭(さいせつてい)」があり、茶道体験を楽しむことができます。
- 住所
- 金沢市小将町8-3
- 電話番号
- 076-221-0181
- 営業時間
- 9:00~17:00(12月は10:00~16:00)
- 定休日
- 水曜(祝日の場合は翌平日)、12月25日~2月末
兼六園
日本三名園のひとつ!四季を通して豊かな自然美を堪能
日本三名園として有名な兼六園。国の特別名勝に指定されています。広大な園内には築山、池、茶屋などが点在しており、それぞれの景観を楽しみながら廻遊する庭園となっています。四季を通じてさまざまな自然美が堪能でき、雪から木の枝を守るために施される“雪吊り”は金沢の冬の風物詩として、ぜひ見てみたい景色です。夜のライトアップでは幻想的に彩られた庭園が広がります。(ライトアップの実施日については、イベントページをご覧ください。)
成巽閣
藩主が母に贈った、優美な奥方御殿
成巽閣は13代藩主前田斉泰が母君・真龍院のために建てた隠居所。大名書院造りと数奇屋風書院造りの二つの様式を持つ建造物は風格ある佇まいが印象的で、国の重要文化財となっています。「群青の間」は一見の価値があります。鮮やかな群青色で染められた空間は見る人の心に残ります。花鳥の意匠や豊かな色彩に溢れた建物内は、女性らしい雅な雰囲気が漂っていて、藩主の母への思いが偲ばれます。細やかに手入れされた庭園は国の名勝に指定されています。
美術の小径と緑の小径
四季の変化を存分に感じる散策路
石川県立美術館と中村記念美術館を結ぶ石段の「美術の小径」には、平行して兼六園から流れる辰巳用水が流れており、日頃の喧噪を忘れさせてくれる雰囲気が漂っています。
中村記念美術館から鈴木大拙館へと続く「緑の小径」を歩くと、本多公園が広がっており、国の登録有形文化財「旧本多家長屋門」を見ることができます。また、隣接して松風閣庭園もあり、武家庭園であった当時の雰囲気を感じることができます。
松風閣庭園
作庭当初の雰囲気を色濃く残す武家庭園の遺構
加賀八家筆頭の本多家下屋敷(現北陸放送)の庭で、江戸初期に古沼と自然林を活かして金森宗和の子、方氏の指導で作庭されたと伝えられています。
背景をなす本多の森と一体となり、静寂で深遠な庭園空間を創り上げています。
「香林坊(旧日銀前)」バス停下車
武家屋敷跡 野村家庭園
世界が認めた日本庭園と建築美
石畳や土塀など、往時の面影が今も色濃く残る長町武家屋敷跡。その界隈で唯一、一般公開されているのが武家屋敷跡 野村家です。格式のある建物と風情のある庭園が見事に調和しています。加賀藩のお抱え絵師によって、「上段の間」に描かれた襖絵や野村家伝来の刀剣、甲冑等は必見です。2009年発行の外国人観光客向けガイドブック『ミシュラン・グリーンガイド・ジャポン』で二つ星として紹介。米国庭園専門誌の2003年度日本庭園ランキングでも3位に選ばれています。
- 住所
- 金沢市長町1-3-32
- 電話番号
- 076-221-3553
- 営業時間
- 4~9月:8:30~17:30
10~3月:8:30~16:30
(入館は閉館の30分前まで) - 定休日
- 12月26日・27日、1月1日・2日