夜のおすすめ観光スポット散歩コース
- 所要時間:
- 2時間30分
- 移動手段:
- 徒歩
金沢は夜景が美しいのをご存知でしょうか? 実は条例まであり、金沢らしい落ち着いた夜の景観が創られています。明る過ぎず、程よい暗さの街をめぐれば、昼間とは全く違う風景に出合えます。金沢にいらしたら、ぜひ、金沢に泊まって夜景観賞をお楽しみください。
※ライトアップは一年中楽しめますが、時間は日没から21時か22時までがほとんどです。
金沢駅(鼓門・もてなしドーム)
“おもてなし”の心から生まれた金沢の新名所
金沢駅の兼六園口にあるもてなしドーム。金沢は雨や雪が多いため『駅を降りた人に傘を差し出すおもてなしの心』をコンセプトに誕生。金沢を訪れた人を幾何学模様のガラスの天井がやさしく迎えてくれます。フォトスポットとして人気なのが荘厳な印象の鼓門(つづみもん)。金沢の伝統芸能である能楽で使われる鼓をイメージしています。高さが13.7mあり2本の太い柱に支えられた門構えは圧巻です。金沢を訪れた多くの観光客がまずここで記念写真を撮影しています。金沢駅は世界で最も美しい駅14駅の1つに選出されています。
日没から0:00までは、鼓門ライトアップを行っています。
ライトアップ時間中は、正時(毎時00分)ごとに2分間加賀五彩(えんじ、藍、草、黄土、古代紫)をイメージした光で曜日ごとに異なる色でライトアップされます。(月:えんじ、火:藍、水:草、木:黄土、金:古代紫)土・日・祝日は5色それぞれで2分間ずつ彩られますので、夜の金沢観光の際にぜひお立ち寄りください!
ひがし茶屋街
金沢らしいフォトジェニックな風景が撮影できる場所
浅野川
川沿いを散策すると情緒ある景色に出会う
金沢城の東側をゆったりと流れる浅野川では風情ある景観に出会うことができます。国の登録有形文化財に指定され、大正ロマンの雰囲気を今に残すアーチ型が美しい浅野川大橋は「絵になる撮影スポット」として人気です。5月には全国的に珍しい鯉のぼりを川に流す「浅の川鯉流し」、9月には河川敷がキャンドルや灯籠でライトアップされる「女川祭」が開催され多くの人で賑わいます。地元では「男川」と呼ばれる犀川に対して、別名「女川」の愛称で呼ばれています。
尾山神社
ギヤマンが映える「神門」は見事な美しさ!
加賀藩祖・前田利家公と正室お松の方を祀る由緒ある尾山神社。全国的にも珍しい和漢洋の3つの建築様式が用いられた「神門」は金沢市の代表的な観光スポットとして有名です。国の重要文化財にも指定されており、特に、最上階にはめ込まれたギヤマンは美しく、訪れた人を魅了します。また、日本現存最古の避雷針が施されています。
日没後から夜の22:00まではライトアップがされていて、光に浮かび上がる様子は幻想的な雰囲気です。兼六園・金沢城から長町武家屋敷や繁華街を結ぶ場所にあり、観光の途中に気軽に立ち寄ることができます。
鼠多門・鼠多門橋
2020年7月18日完成!かつて玉泉院丸庭園と尾山神社を結んでいた門と橋を復元
金沢城の西側に位置し、江戸時代に玉泉院丸(現在の玉泉院丸庭園)と金谷出丸(現在の尾山神社)を結ぶ出入り口として使われていた、黒い海鼠漆喰(なまこじっくい)が特徴の「鼠多門」と、城内最大規模の木橋「鼠多門橋」が、明治期に失われて以来約140年ぶりに復元整備されました。
鼠多門は、海鼠壁の目地が黒漆喰(くろじっくい)で仕上げられており、他の門には見られない特徴となっています。
金沢城公園から鼠多門・鼠多門橋を通って尾山神社、そして長町武家屋敷跡界隈までたどり着けるようになり、新たな城下町巡りが楽しめます。
また、毎週金・土や祝前日などには、ライトアップが行われます。
金沢城公園・玉泉院丸庭園
歴史を感じる!現代に蘇った城下町のシンボル
加賀藩前田家の居城跡につくられた金沢城公園。広い公園内での見どころは2001年に復元された菱櫓(ひしやぐら)、五十間長屋(ごじっけんながや)、橋爪門続櫓(はしづめもんつづきやぐら)。古絵図や古文書などをもとに当時の姿を忠実に再現された建物は必見です。池と石垣によって独創的な景観を創り出した「玉泉院丸庭園」ではゆったりと庭園散策が楽しめます。「玉泉庵」では抹茶と季節ごとの生菓子を味わってみてください。
- 住所
- 金沢市丸の内1-1
- 電話番号
- 076-234-3800
- 営業時間
- 3月1日~10月15日 7:00~18:00(退園時間)
10月16日~2月末日 8:00~17:00(退園時間)
※菱櫓・五十間長屋・橋爪門続櫓・橋爪門:9時00分〜16時30分(最終入館16時)
※河北門・鼠多門(無料):9時00分~16時30分(最終入館16時)
※玉泉庵:9時00分~16時30分(最終入亭16時)12月29日~1月3日休み - 定休日
- 無休
国立工芸館
日本で唯一、近現代の工芸・デザイン作品を専門とする国立美術館
2020年に開館した日本海側初の国立美術館。
陶磁やガラス、漆工、木工、染織、金工、グラフィック・デザインなどの作品4,000点以上を収蔵しています。
建物は、明治期に建てられた2つの旧陸軍の施設、旧陸軍第九師団司令部庁舎(1898 年建築)と旧陸軍金沢偕行社(1909 年建築)を移築するとともに、過去に撤去された部分や外観の色などを復元しました。
特定のテーマに基づいた所蔵作品展、特別展または共催展を開催するほか、漆芸家・松田権六の工房の移築・復元展示やデジタル鑑賞システム、アートライブラリ、オリジナルグッズも充実したミュージアムショップを設置しています。
夜には、国立工芸館を含めた複数の周辺文化施設がライトアップされるため、夜のまち歩きも楽しめます。
金沢21世紀美術館
現代アートを見て、触れて、感じる!話題の美術館
全国的に有名な金沢が誇る人気の観光スポット。誰もがいつでも立ち寄ることができ、様々な出会いの場となることを目指した現代アート美術館です。特に、レアンドロ・エルリッヒ作の《スイミング・プール》(通称:レアンドロのプール)は見逃せません。プールを介して地上と地下で人と人が出会うことができる話題の作品です。館内では感性を刺激する展示物をたくさん鑑賞できます。魅力的なミュージアムショップ、レストランも併設しているので、旅の計画の際には時間を長めにとってゆっくりと滞在するのがおすすめです。
※レアンドロ・エルリッヒの《スイミング・プール》の地下部への入場には、当日順番待ち受付が必要です。詳細はこちら
- 住所
- 金沢市広坂1-2-1
- 電話番号
- 076-220-2800
- 営業時間
- 交流ゾーン:9:00~22:00
展覧会ゾーン:10:00~18:00(金・土曜日は20:00まで) - 定休日
- 交流ゾーン:年末年始
展覧会ゾーン:月曜日(月曜が休日の場合は、その翌平日)、年末年始
石川県政記念しいのき迎賓館
ようこそ、おもてなしの空間へ
長く石川県政の歴史を刻んできた旧県庁をリニューアルした「しいのき迎賓館」。正面は大正13年(1924)建築の格調ある意匠をそのままに、反対面は現代的なガラスの空間に生まれ変わりました。樹齢約300年(推定)の“堂形のシイノキ”をシンボルに、周辺の総合観光案内や、レストラン・カフェ、会議室、ギャラリーなどの憩い・交流の空間を備えた施設です。
石川四高記念文化交流館
いしかわ四高記念公園内で落ち着いた佇まいを見せている石川四高記念文化交流館は、旧四高の校舎を利用した赤レンガのモダンな建物です。
四高の歴史と伝統を伝える展示に加え、旧四高の教室を多目的に利用できる「石川四高記念館」と石川県ゆかりの文学者の資料を展示する「石川近代文学館」によって構成されています。
兼六園周辺文化の森の新しい「学びとふれあいの複合文化スペース」として、平成20年4月に生まれ変わりました。
レトロミュージアムショップ「GATE4」:正面入り口付近に位置する、旧門衛所が、ミュージアムショップとして生まれ変わりました。 建設当時の外観を復元した店舗内では、明治・大正期の文化や雰囲気 が感じられる、四高にちなんだオリジナルグッズや、レトロデザイン のアイテム等を販売しています。
営業時間:9時~17時 休業日:年末年始、石川四高記念文化交流館の休館日
レトロ衣装体験ルーム 「Retrism」:四高本館内の一室を改装し、2023年9月30日より明治大正ロマンをテーマにしたレンタル衣裳店が営業しています。緑あふれる自然空間と歴史的建造物が集積する金沢の中心地にて、本物のレトロ着物や袴スタイルで一味違うきもの体験はいかがでしょうか。
営業時間:9:00~17:00 休業日:水曜日、年末年始、石川四高記念文化交流館の休館日
- 住所
- 金沢市広坂2-2-5
- 電話番号
- 076-262-5464
- 営業時間
- 【多目的利用室】9:00~21:00
【展示室】9:00~17:00(入館は16:30まで)
【GATE4・Retrism】9:00~17:00 - 定休日
- 年末年始(12/29~1/3)
※展示入替等で休館する場合あり
Retrismは年末年始と水曜定休
長町武家屋敷跡界隈
藩政時代に武士が暮らしていた屋敷跡を散策
昔ながらの土塀や石畳の小路が残り、豪壮な武家屋敷が立ち並ぶ長町武家屋敷跡。伝統環境保存区域および景観地区に指定されていて、今でも趣のある景観が維持されているエリアです。冬になると町並みの土塀を雪や凍結から守るために「こも掛け」が行われ、金沢の冬の風物詩を見るために観光客が訪れます。この界隈から繁華街の香林坊に抜ける鞍月用水沿いには割烹、郷土料理店、カフェなどが立ち並び、たくさんの人で賑わっています。
にし茶屋街
割烹や町家ショップが軒を連ねる趣のある町並み
ひがし茶屋街、主計町茶屋街と並ぶ金沢三茶屋街のひとつ。にし茶屋街では華やかな芸妓がたくさん活躍しています。出格子が美しい2階建ての茶屋建築に老舗割烹が軒を並べ、趣のある一角を作り上げています。作家・島田清次郎が過ごしたお茶屋の跡地に建つ金沢市西茶屋資料館は見どころのひとつ。夕暮れ時になると、着飾った芸妓が街を歩き、家並みからは三味線の音色が流れて、芸の町・金沢の夜が感じられます。
犀川
市街地に潤いをもたらす憩いの場
金沢城の西側を穏やかに流れる犀川。両岸には遊歩道が整備されていて多くの市民や観光客の憩いの場となっています。緑の芝生が敷き詰められた河川敷は散歩やジョギングにおすすめです。春には川辺に続く桜並木が満開になると、お花見を楽しむ人々で賑わいます。室生犀星がこよなく愛した川として知られ、彼の詩集にも“美しき川は流れたり”と詠まれています。「女川」と呼ばれる浅野川に対して、「男川」と呼ばれています。