金沢市民が太鼓判!観光の合間に味わう絶品ラーメン5選【観光エリア別】

自然と四季の豊かな北陸・金沢での旅において、山海の恵みに舌鼓を打つ食の時間もまた、外したくない要素の一つ。今回は様々な(食の)ジャンルがある中で、あえて大衆食の大定番「ラーメン」をピックアップ。「金沢カレー」にも負けないヤミツキ加減と親近感で、舌の肥えた地元民をも満足させる一杯(のごく一部)をスポットを散らしながら紹介していきます。


現地取材および撮影・執筆/はなもり 作成/2025年3月 

※掲載の内容・価格については、2025年3月現在のものとなります。

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【中央卸市場】金沢を拠点に実績と知名度を重ねる''超濃厚"中華そばの専門店『神仙』

  • 『神仙』の「総本店」は、食のプロである『金沢中央卸売市場』の関係者らも重宝する「飲食通り」の奥側にあります。徒歩のみでの移動でも要する時間はほぼ同じ(2キロ以内)ですので、天気次第では食前食後の運動にはちょうどよいかもしれません。

  • 人気ナンバーワンの「特製中華そば」(税込1,250円)。デフォルトの「中華そば」(税込850円)に、切り立ての肩ロースチャーシュー3枚、岩海苔、味玉、メンマ2枚という豪華トッピングがスープと麺を覆い尽くす贅沢でお得な一杯です。

  • 毎日のブレが大きい「豚骨100%」のスープを仕上げるためには技術が必要で、作り手の継承が大変難しいとのこと。選ばれた職人が毎日目を配り、感覚を研ぎ澄まし、安定の一杯を届けています。

  • 一口すすると豚特有の濃厚な旨味が。醤油のキレをしっかり残しつつ、豚が真正面から“ドシン”と体当たりしてくる感覚を覚える、力強い一杯です。

  • 国産小麦ならではの風味と海外産小麦にしか出せないコシをイイトコ取りした熟成細ストレート麺は、福岡出身の店主のこだわりが詰まった特注品。トロリとしたスープがほどよく絡む、替え玉必至のヤミツキ麺です。

  • 卓上には「キャベツキムチ」が置かれ、こちらは無料でいただけます。食感と味わいがクセになる「中華そば」のお供は、店頭で買い求めることも可能です。

  • 暖簾をくぐった瞬間から自家炊きスープの香ばしさが広がる店内。掲示しきれないほど掲げられた実績の証(賞状)やー杯のこだわりを記した看板には目を奪われてしまいます。

『神仙』は『金沢中央卸売市場』の「飲食通り」に構える「超濃厚豚骨ラーメン」の専門店です。2003年7月のオープン以降、他にはないヤミツキの一杯で行列を作り、数々の賞を受賞し、全国各地のラーメンイベントでは「売り上げ杯数1位」を連続するなど確かな実績を獲得。各メディアでの紹介も止まることなく、開店から20年以上たった今もファン層を拡大しており、金沢のラーメン文化全体の盛り上げに一役買っています。


[店舗情報]

店名:金澤濃厚中華そば 神仙 総本店

住所:金沢市西念4-7-1 中央卸売市場前飲食通り 

アクセス:金沢駅「金沢港口(西口)」よりバスで3分「西念西(さいねんにし)」下車、徒歩5分

電話番号:076-264-1144

営業時間:平日11:00〜15:00/17:30〜23:00、土日祝11:00〜23:00

定休日:基本無休(1月1日~1月3日は正月休※変動あり)


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【別院通り商店街】あっさり系も濃厚系も。鶏系の“品”をまるごと堪能するなら『麺屋白鷺』

  • 「金沢駅」のすぐそばで下町の雰囲気を残す「別院通り商店街」。真っ白な壁、真っ白な暖簾、真っ白な昇りが特徴の『白鷺』。地元商店街ならではのおだやかな景観にすっかり溶け込んでおり、むしろ溶け込み過ぎていることから「通り過ぎ」にも注意が必要です。

  • イチオシは「香味そば・塩」(950円/税込)のトッピング全部盛り仕様となる「特製香味そば・塩」(1,280円/税込)です。4種の塩と複数の魚介だしを利かせたスープはあっさりというよりは優しくまろやかな印象。透明感と奥深さのギャップもまた、クセになります。

  • 清湯の「香味」、白湯の「濃厚」は仕立ての違いで色分けられており、スープは共通。『鶯』と同じ「醤油」も扱っているため、絶対的な安心感の下、気分によって味わい分けたいとところ。

  • チャーシューは豚肩ロース一枚が標準装備で、「特製」になると鶏モモ、鶏ムネも交えた三重奏に。シャキシャキとしたカイワレ、優しい歯ごたえの穂先メンマと織り成す豊かな食感、そこからさらに広がる各素材の旨味もクセになります。

  • 中細のストレート麺には、スープがほどよく纏わり、小麦の味と食感もしっかり味わえます。

  • モノトーン基調の店内では、明るい色合いの木材を使用したカウンターやテーブルが優しく主張。外からは(ほぼ)見えない隠れ家的な空間で、特別な時間を演出してくれます。

「金沢駅」から「近江町市場」に向かう道すがら、ふらっと立ち寄りたくなるのは「金沢駅前別院通り商店街」に佇む鶏系ラーメンの専門店『麵屋白鷺』。片町の路地で“上質な〆の一杯”を提供する人気店『鶯』の2号店としてオープンしたのは2018年。「塩」を前面に押し出しているという違いと、「清湯」と「白湯」の仕立ての選択肢により、ランチタイムはもちろん、居酒屋も続々参入する界隈での呑みの〆としても重宝されています。


[店舗情報]
 店名:麵屋 白鷺
 住所:金沢市安江町19-6
 アクセス:JR金沢駅「兼六園口(東口)」より徒歩10分
 電話番号:無し
 営業時間:11:30~14:30(LO)、18:00~22:00(LO)
 定休日:日曜(連休の場合は最終日の翌日)


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【尾山神社前商店街】時代に敏感なビジネス街で80年以上変わらない一杯を提供する『平和軒』

  • 金沢の市街地の中心に佇み、シンボルとなるギヤマンの神門が印象的な『尾山神社』。『平和軒』の店舗はその右手側で存在感を示しています。

  • 中華レジェンドもリピートし続けた「ワンタン麺」(1,080円/税込)。「ラーメン」(800円/税込)の表層に、「自家製ワンタン」が彩ります。

  • ビジネス街の中心で50年以上腕を振るう達人の口が見てきた景色を味わえる、流暢なエピソードトークも魅力の1つです。

  • 中華のレジェンドシェフらもリピートし続けた「ワンタン麺」に、「チャーハン」を添えた「輝セット」(1,760円/税込)は観光客にも大人気です。

  • 開店前に手で打ち、一晩寝かせた細ストレート麺。

  • 食感のバリエーションを広げる薄皮ながら「自家製ワンタン」は、具材の味わい深さとつるりとしたのど越しも楽しい逸品。

  • 清潔感のある店内。白とグレーを基調とした店内は見た目からすっきり。メニューも海外四か国語(日本、英語、中国2種、韓国語)も用意しており、島田さんは翻訳機能でオーダーする海外客や、ネットでの検索で辿り着いた観光客にも積極的に話しかけることで、トレンドを貪欲にリサーチしています。

コシと小麦の風味を求めた手打ち麺に優しく絡むのは、鶏、牛、豚のみで出汁を取った純粋な動物系スープのコク。戦後間もない1947年に創業した頃と変わらない一杯を、先代から暖簾を受け継いで半世紀以上を数える2代目店主が提供しています。毎日の作業で掴んだ感覚とともに守り続けた昭和の味が北陸のサラリーマンの腹と舌を魅了。ノスタルジーではくくり切れない、深い味わいを感じられる名店です。


[店舗情報]

店名:中華料理 平和軒
住所:金沢市尾山町13-7
アクセス:「南町・尾山神社」バス停下車 徒歩3分
電話番号:076-221-3993

営業時間:11:30~15:00、17:00~19:00/土曜11:30~19:00/祝日11:30~17:00
定休日:日曜

【金沢駅前】金沢に味噌ラーメン文化の流れを生み出した行列店『麺屋大河』

  • 徒歩で5分以内という好立地にあり、観光客が訪れやすい「本店」には1日200名~300名が来店。「金沢駅」の「兼六園口(東口)」を出て左手の「東大通り(ひがしおおどおり)」を進み、「堀川町」交差点を過ぎた後、左手側の路地に入ると間もなく、行列が視界に、芳香が鼻に飛び込んできます。

  • 「30分は覚悟」の行列を乗り越えたご褒美としていただきたいのは「特製味噌らーめん」(税込1,630円)。「味噌らーめん」(税込1,080円)にチャーシュー2枚、メンマ増、味玉、岩海苔を加えた贅沢仕様です。

  • 熱々で香り高い一杯は、肉や野菜、味噌だれ、スープを鉄鍋で一斉に焼き上げる「煽り」工程によって仕上がります。

  • 石川県産ブランド豚「能登豚」のロース肉を吊し焼きした自家製チャーシューや青森県産のブランド卵「十六代真っ赤卵」を使った濃厚な味付け玉子など、トッピングは創業時よりも「並んだ甲斐」を感じられる上質なものに進化しているそう。

  • 麺は個性豊かなスープや具材に力負けしないよう、中太の多加水縮れ麺を使用。

  • 最初のおもてなしは食前の「生姜ジュース」。かつての「野菜ジュース」よりも、口内のリセットと、食後のもたれの解消、代謝の促進効果を高めたのだそう。

  • 本店はカウンターのみ。回転率も高めですが、地元民やドライブ客は、東金沢インターに近いプチ郊外店「高柳店」を利用しており、こちらは席数も多いため、待ち時間は少なめです。

2012年にオープンした『大河』は、ビジネスホテルが立ち並ぶ「金沢駅」そばの路地裏で、曜日・時間帯を問わずに行列を作り続ける人気店です。「味噌ラーメン不毛の地」とも呼ばれていたという金沢で業界の流れを変え、大きな流れを作ることを志して名づけた店名なのだそうで、鶏、豚、乾物の旨味を凝縮した清湯スープに白味噌と赤味噌の特製ダレを合わせた一杯を軸に、色合いや味わい、仕立ての異なる絶妙な選択肢を用意しています。


[店舗情報]

店名:金澤味噌 麺屋大河 本店
住所:石川県金沢市堀川町6-3  
アクセス:JR金沢駅 兼六園口(東口)より徒歩5分
電話番号:076-260-7737
営業時間:平日11:00〜15:00(LO14:30)/17:30〜23:00(L.O22:30)※材料売り切れで早く終了する場合もあり
定休日:不定休


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【金沢駅構内】北陸の絶対的スタンダード!たっぷり野菜が力強く優しい『8番らーめん』

  • 「金沢百番街」の「あんと」内1階に店舗があります。

  • 『8番らーめん』の代名詞的存在となる「野菜らーめん」は、創業当初より味噌・塩・醤油・バター風味の 4 種類を提供。いずれも一杯759円(税込)の良心価格で、石川県では「塩」が一番人気となっています。

  • 野菜と一緒に中華鍋で煮込まれたスープは甘みと旨みが一体化し、アツアツの状態で丼に注がれます。なお、一連の調理は「フライパンマイスター」資格の取得者しか担えません。

  • コンセプトは“毎日食べても飽きない”。優しく、どこか懐かしい味わい、そして安心感がある一杯を求め、店頭には家族三世代での来店も多く見られます。ちなみに濃い味好きのラーメンファンには、豚骨醤油ベースに焦がしにんにくのマー油と背油をあしらった「野菜こく旨らーめん」(880円/税込)が熱烈に支持されています。

  • たっぷり野菜とコシがある太麺を混ぜ、スープに馴染ませるのが「野菜らーめん」を美味しくいただくコツ。「野菜増し」「野菜の量そのままで麺半分」「麺なし野菜のみ」のオーダーにも対応可能で、その日の体調、気分でよりヘルシーに!

  • 定番サイドメニューの中で、一番人気は「餃子」です。好みの「野菜らーめん」と組み合わせた「8番セット」は単品での組み合わせよりも割安なセット価格で提供されています。

  • 「8番」の屋号の由来は、創業の地が加賀市の国道「8号」沿いであること。25 席の小さな店は1 日 1,300 杯もの「野菜らーめん」を売り切る行列店となり、創業から僅か7ヶ月後にフランチャイズ店をオープン。現在は国内114店舗、タイやベトナムに170 店舗以上と大きく展開しています。変わらない印象と品質にとことんこだわり、地域に愛される味を守り続けています。

  • オーダー用のタッチパネルは英語表記への変換も可能。箸の代わりにフォークを用意するなど、海外客からのニーズにも柔軟に対応しています。

  • 観光客の利用が多い店舗であるため、店舗入口には大きな荷物を置くスペースを確保。カウンター席も充実しており、窓(壁)側の席はおひとり様女性客にも好評です。

  • テーブル席もあり、家族や仲間連れでも、観光客でも地元客も、ゆっくりくつろぐこともできますし、ドリンクとライス以外のすべてのメニューはテイクアウトも可能であるため、出来立ての駅弁感も楽しむことができます。

ラーメンや中華というジャンルに限らず、北陸のソウルフードや定番グルメを語るうえで「8番らーめん」は欠かせない名前です。1967年の創業時の味をそのまま受け継ぐ4種の「野菜らーめん」を柱に、バリエーション豊かな一杯を提供。北陸新幹線開業前年の2014年にオープンした「金沢駅店」は、北陸3県を中心に100店舗以上ある国内店舗の中で、駅構内に構える店舗として、観光客にも人気です。


[店舗情報]

店名:8番らーめん 金沢駅店
 住所:金沢市木ノ新保町1-1 金沢百番街あんと1F
 アクセス:JR金沢駅構内
 電話番号:076-260-3731
 営業時間:10:00~22:00(L.O.21:30)
 定休日:無休


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