金沢市民のお花見スポット、桜の穴場名所8選
兼六園、金沢城といった有名な桜の名所以外にも、金沢には美しい桜が眺められる場所がたくさんあります。
春の訪れに心弾ませる地元の人と一緒になって、桜の下をのんびり散策したり、テイクアウトのランチを持ち込んでお花見ピクニックを楽しんでみたりしてはいかが。
ほとんどの場所は駐車場も完備されていますので、ドライブ&お花見にも最適。「今年はいつもと違うところに花見に出かけたい」という地元の方もぜひ!
*慶恩寺(きょおんじ)しだれ桜、倶利伽羅(くりから)峠の八重桜以外は、例年の見頃は兼六園と同じ4月上旬です(年によって前後しますのでお出かけ前に最新の開花情報をご確認ください)。
*金沢の桜の名所5選はこちら。
谷間一面が桜の花で満たされる「卯辰山四百年の森」
卯辰山(うたつやま)公園の一角にあり、前田利家の金沢入城400年を記念して、昭和57年(1982)に整備されました。ここには、ソメイヨシノやサトザクラなど約300本が植えられ、周囲を森に囲まれた谷間の一面が桜色に染まります。中央にあるあずまやからの眺めはまるで一幅の絵のようで、これも見逃せません。
【お花見ピクニック向き】
広大な芝生でピクニック「奥卯辰山健民公園」
卯辰山公園からも近い、ゴルフ場の跡地を整備した広大な公園。駐車場脇で、コブハクチョウが優雅に泳ぐ大池の周辺には桜の木が多く、水面に写る桜と白鳥のコラボが楽しめます。また、大型の遊具がある「こどもひろば」から「さくらひろば」を中心に、園内にはたくさんの桜が植えられていて、芝生に寝そべりながらお花見もできます。
【お花見ピクニック向き・ファミリーにおすすめ】
ファミリーに大人気「犀川緑地」
金沢の市街地には浅野川と犀川(さいがわ)の2つの川が流れ、どちらも春は桜の名所として知られています。犀川は河口から上流の大桑地区までの河川敷が公園として整備されていて、随所でお花見が楽しめます。穴場としておすすめは、「いしかわ子ども交流センター」がある法島地区。河川敷からは雪をいただく山々とダイナミックに続く桜並木が眺められ、遊具施設がある児童公園や新緑と桜の花に包まれる静かな散策道もあり、多彩なお花見ができます。
【お花見ピクニック向き・ファミリーにおすすめ】
枝ぶりが美しくしなやか「慶恩寺しだれ桜」
小立野寺院群にある真宗大谷派の寺院。昭和18年(1943)に植えられたシダレザクラは樹高16m、幹回2.5m、枝巾12mという見事なもので、寺院の門や塀を覆うように咲く艶やかな姿にはうっとりさせられます。兼六園の小立野口から歩いて10分少々の場所にあります(駐車場は近くのコインパーキングを利用)。例年の見頃は3月25日前後と、兼六園などより少し早いです。
すぐ近くの「二十人坂」も知る人ぞ知る桜の名所で、あわせて訪ねてみては。
【写真好きにおすすめ】
眺望のいい芝生の丘でのんびり「大乗寺丘陵公園」
金沢の南部に広がる丘陵地帯に豊かな自然環境を生かしながら整備された公園。金沢の市街地や日本海までも一望できる眺めのよさが有名で、延々と続く北陸新幹線の高架橋も望めます。眺めのいい芝生の丘の上部にある「お花見広場」や、主園路沿いにソメイヨシノやヤマザクラが約160本植えられ、桜の花越しに金沢市街地や日本海をのぞく絶景が楽しめます。なかにはワシントンから里帰りした高峰譲吉博士ゆかりの桜もあります。
【お花見ピクニック向き】
市民もあまり知らない超穴場「金沢市営陸上競技場」
約110本の桜が競技場を囲むように咲き誇り、開花に合わせて競技場内を無料で開放しています。アルコール類の持ち込みは不可ですが、飲食は可能。芝生のスタンドに寝そべりながら、陸上選手の練習風景を眺め、頭上には満開の桜という、いつもとは違うお花見はいかが。
【お花見ピクニック向き】
桜の花越しに日本海を遠望「高尾城址見晴らし台」
室町時代、加賀国守護の富樫氏の城があった場所。石川県教育センター近くから見晴らし台まで約300段の階段が続き、その斜面にはたくさんのソメイヨシノが植えられており、桜の花越しに金沢市街地や加賀平野、日本海が一望でき、実に見事。長い階段に息が上がりますが、ハイキング気分で、ぜひテッペンの見晴らし台を目指しましょう。
【お花見ハイキング向き】
県境をまたいで続く八重桜に込めた想い「倶利伽羅峠」
倶利伽羅源平合戦の舞台で知られる倶利伽羅峠一帯では、例年4月中旬から5月初旬にかけ、約6,000本の八重桜が咲き誇り、「倶利迦羅さん 八重桜まつり」が開催されます。この桜はもともと、「昭和の花咲じいさん」と呼ばれた高岡市の高木勝己氏が20年以上かけて3,000ほどを植栽したのが始まり。まつり期間中は提灯やぼんぼりが設置されます。名物の「厄除け念仏赤餅」も楽しみ。
【お花見ハイキング向き】