ひがし茶屋街のギャラリーショップで日常を輝かせる「金沢の工芸」に出会う
金沢には九谷焼に加賀友禅、金沢箔など6つの国指定の伝統工芸があります。さらに、和紙、桐工芸などの3つの県指定、大樋焼や加賀水引細工ほか15もの希少伝統工芸も存在します。県内の主な工芸が、ここ金沢に集約しているのです。もちろん、古くから金沢の暮らしの中にも工芸が息づいています。作家の個性が光る工芸作品をぜひ、旅土産に。受け継がれてきた技とともに日々の暮らしの中で輝き、旅の思い出をいっそう印象づけてくれます。そんな気鋭の作家の作品に出合える、ひがし茶屋街のギャラリーショップをご案内します。
縁煌(えにしら)
オーナーの目利きが光る、モダンな工芸に心酔
「お客様とお話をして、それぞれのお客様の心に響くものをご提案するよう、
石川県金沢市東山1-13-10
玉匣(たまくしげ)
現役お茶屋の一角で、新感覚の工芸と出合う
ひがし茶屋街には、古くから芸妓が常連客をもてなすお茶屋文化が残ります。「玉匣」は、ひがし茶屋街に現存するお茶屋の一つ「中むら」の1階にあり、金沢とその周辺ゆかりの若手作家、約24名の作品を扱うほか、奥にはジュエリーショップも併設しています。九谷焼などの陶器を中心に「金沢らしさを少しだけ裏切るような作品を意識してセレクトしています」と店主の中村さん。毎日の暮らしが潤うような、また、旅の思い出にもなるような、愛らしい品々が目をとらえます。2階のお座敷でも年に何度か企画展をすることもあるとか。
石川県金沢市東山1-14-7
金澤しつらえ
金沢箔メーカーによる北陸の作家のセレクトショップ
金沢箔を製造する「箔一」がプロデュース。ひがし茶屋街のメインストリートにある柳の木が目印です。約200年もの歴史を持つ二つの茶屋を合わせ、蔵も内蔵したユニークな造り。九谷焼、山中漆器、金沢箔など、多彩な工芸ジャンルの作家、約30名の作品が展示・販売されています。普段使いにぴったりのアクセサリーからアートとして存在感を放つ逸品まで、工芸の可能性を広げる作品に胸が高鳴ります。2階「茶房やなぎ庵」でメインストリートを見渡しながらのいっぷくもお忘れなく。「上林金沢茶舗」の抹茶を使ったデザートなどが楽しめます。
石川県金沢市東山1丁目13-24
一笑(いっしょう)
香り豊かなほうじ茶と、器の魅力に魅せられる
「献上加賀棒茶」でおなじみ、加賀市の「丸八製茶場」による、喫茶も楽しめるギャラリーショップ。店名は、自由で軽やかな作風で親しまれた金沢ゆかりの俳人、小杉一笑に由来します。地元の若手作家による器をメインに扱い、気軽に買える手頃な価格帯のものが充実。喫茶スペースでも作家の器でほうじ茶を提供し、月ごとに変わる「季節のほうじ茶」などを味わいながら、器を楽しむ暮らしの魅力を再発見できます。築年数約170年という古い茶屋の名残を残す大階段も見どころ。2階はコワーキングスペースとして利用できます。
石川県金沢市東山1-26-13
Gallery&Shop 金澤美蔵(みくら)
作家でもある店主が工芸の味わい方も教えてくれる
約50人もの北陸の作家・メーカーによる、伝統工芸とモダンを組み合わせたデザイン性の高い品々を扱っています。築130年の蔵を活かした店内には、和菓子や調味料などの食品からアクセサリーなどがずらり。「金沢は伝統工芸の宝庫。ここでは日常に使えるものとして、実用の工芸を提案したい」と語るのは、金沢美術工芸大学出身の店主・髙橋さん。作家でもある髙橋さんが、各作品に活きる伝統技術についても丁寧に教えてくれます。加賀象嵌の指輪や加賀蒔絵を施したグラスなど、心に残るアイテムがきっと見つかるはず。
石川県金沢市東山1-13-7
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- 金澤東山しつらえ
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