朝・昼・夕を使い分け!本当に“ウマい”近江町巡り
「金沢駅」の「鼓門」からまっすぐ進んで間もなく見える「近江町市場」は、2021年には開場300年の大節目を迎えた“金沢市民の台所”。その(美食の)玄関口には、舌の肥えた地元民が胸を張っておススメできる飲食店もたくさんあります。今回は、そんな贅沢な選択肢のチェック漏れを未然に防ぎつつ、ついでに混雑による食べ損ねも回避できるよう、時間帯別にご紹介します。
朝から楽しめる本格金沢グルメで、最高の旅の幕開けを。
朝早くから“仕入れ”の活気がピークに達する市場には、その新鮮な食材をいち早く、がっつり楽しめるお食事処も軒を連ねています。高速バスや新幹線を利用して早々に金沢駅に到着できるなら、まずは朝ごはんとして“市場めし”に舌鼓を打ち、流れで昼前から立ち呑みへ・・・なんて旅の“ロケット”スタートはいかがでしょうか?
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朝から呑めるフードコートもおススメ
近江町市場の中には、朝9時から営業する立ち食い・立ち飲みフードコート『いっぷく横丁』があり、終日賑わいを見せています。「車麩」や「ばい貝」、「えび面」、「のどぐろ面」が人気の金沢おでんのお店『いっぷくや』、新鮮な魚介をあらゆる調理法で彩る“浜焼き”と“市場めし”の店『七福丸』、北陸3県の地酒約50種が揃う『北陸の酒蔵六角』…市場の賑わいをダイレクトに感じながら、朝から夕方までのロング昼呑みを楽しめます。17:00クローズ。(おでん・海鮮・浜焼きは16:30、お酒類は16:50でLO)。水曜定休(祝日は営業し、別途振り替え休あり)。
ランチタイムは人も選択肢もたくさん!上手な店選びが鍵。
行列必至の人気店を“なるべく行列を避けて”楽しもうと模索する場合、開店時間によっては朝や夕方が狙い目とご案内できますが、お昼限定でしか楽しめない名店も多々あります。特に週末や連休期間はどのお店もある程度の“覚悟”が必要となりますが、事前にラインナップを把握し、候補を絞っておけば、第2、第3も含めた高効率な段取りで、妥協なく目的のメニューをいただけるはず。ランチは“旅の本番”午後に向けた活力源、確実に楽しみましょう。
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あの名店の金沢メシが、市場の店ならではのもてなしで楽しめる
「旬味鮮菜・おでん・旨酒」をコンセプトに、厳選の地元食材で彩る加賀料理をお手頃価格で提供し、半世紀以上に渡って地元民や観光客の期待値を上回り続けてきた城下町「柿木畠」の名店『あまつぼ』。その美味と醍醐味を‟仕入れ先“の近江町市場で楽しめる店舗は、「市場めし」の看板の通り、新鮮な素材を折り重ねた「海鮮丼」と「金沢名物」のおでんの2枚看板をはじめとした、北陸随一の美食の数々を堪能できます。8:00オープン、21:00クローズ(30分前 LO)。基本的に無休(年末年始、GWなどの大型連休の後のみ振り替え休あり)。
昼下がりのカフェタイムは、ローカルなカフェでまったりと。
近江町市場は、金沢城や兼六園、片町周辺、金沢駅界隈、美術館など、あらゆる名所との距離感がちょうどよく、あらゆる方面へのバスが経由してくれる観光の起点。近江町での朝食やランチの後、夕食前に“ほっと一息”つける市場内・近隣のカフェをご紹介。お土産用コーヒーも揃える市場ど真ん中のカジュアルな名店から、地元民に愛されるレトロモダンな隠れ家的“純”喫茶まで、選り取り見取りです!
地酒と楽しむ近江町グルメを一日に〆に!
ランチタイムから夕方にかけて、市場内の商店の多くは閉店し、徐々に賑わいは落ち着きへと変わりますが、ここからは大人のグルメ時間。市場の新鮮な食材を「おつまみ」として楽しめる、夜が本番のお店が本格稼働します。もちろん、ランチ営業をしているお店も多々ありますが、北陸の美酒としっぽり楽しむ“本来の醍醐味”を、一日の〆に楽しんでみましょう。
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大老舗の名物食堂には…なんでもある!
メインストリートの “一歩だけ奥”に佇む『近江町食堂』は、創業93年を数える金沢の名店。一番人気の「海鮮丼」の他、加賀野菜を駆使した料理や豊富なお酒にも合う一品料理など、圧倒的鮮度の素材を活かした100種類以上に及ぶメニューでもてなしてくれます。昭和を支えた初代から積み重ねるどこか懐かしく、新しい味わいとレシピは、令和を生きる3代目の手で今日も活きています。昼は10:30オープンで15:00クローズ(30分前 LO)、夜は17:00オープンで22:00クローズ(30分前 LO)。