朝・昼・夕を使い分け!本当に“ウマい”近江町巡り

「金沢駅」の「鼓門」からまっすぐ進んで間もなく見える「近江町市場」は、2021年には開場300年の大節目を迎えた“金沢市民の台所”。その(美食の)玄関口には、舌の肥えた地元民が胸を張っておススメできる飲食店もたくさんあります。今回は、そんな贅沢な選択肢のチェック漏れを未然に防ぎつつ、ついでに混雑による食べ損ねも回避できるよう、時間帯別にご紹介します。

朝から楽しめる本格金沢グルメで、最高の旅の幕開けを。

  • 『ゆたか水産』は魚屋が仕入れた食材を、料亭の板前が彩る通好みの繁盛店。ボリューム満点の魚・肉の丼を揃え、トッピングにも柔軟に対応。お供に最適な「味噌汁」も豪華仕様にバージョンアップ可。7:00オープン、15:00クローズ。水曜定休。

  • 『ゆたか水産』の大看板メニューは『近江町ゆたか最強丼』。他「能登牛ローストビーフ丼」や「カニ面丼」各種、寿司も人気。終日提供。

  • 『能加万菜と成屋』は、注文ごとに米から炊き上げる「のど黒釜飯」が名物。団体予約にも対応する、席数充実の2階フロアでゆったり過ごせる。7:00オープン、15:00クローズ(30分前LO)。基本無休(年始休あり)。

  • 『能加万菜と成屋』の大定番は「金沢名物のどぐろ釜飯」、薬味も充実の「のどぐろ出汁茶漬け」もお勧め。終日提供。

  • 『百万石うどん』には、もちもちの手打ちうどんをはじめ、そば、ラーメンと自家製麺メニューが揃い踏み。うどん出汁を使ったカレーには地元ファン多数。夏季は鰻、冬季はカニを使った限定メニューも。8:30オープン、15:00クローズ(日祝は早じまいの場合あり)。不定休。

  • 『海鮮丼いちば』は『近江町市場寿し』の姉妹店で、海鮮丼はもちろん、握り寿しも提供する。9:00オープン、15:00クローズ。不定休。

  • 『廻る近江町市場寿し』は、市場の新鮮な魚介を職人が手掛けた握りたてお寿司や海鮮丼で幅広い年齢層に支持される。8:30オープン、20:00クローズ(30分前 LO)。基本無休。

  • 『いきいき亭 近江町店』では、店名の通り新鮮魚介を駆使した海鮮丼と寿司を提供。満席時に受付を済ませば空き次第電話をしてくれるため、無駄な待ち時間なし!7:00オープン、14:30ラストオーダー。不定休。

  • 『能加万菜市場屋 近江町総本店』は、金沢市のローカル観光ブランド「能加万菜」の専門店。素材自慢のお寿司や金澤おでんを取り揃え 7:00オープン、15:00クローズ(30分前 LO)。基本無休。

  • 『もりもり寿し 近江町店』は、能登の漁港や市場直送の鮮魚を職人が握る本格回転寿司店。米、酢、醤油まで北陸産にこだわり抜く。8:00オープン、16:30クローズ。無休。

朝早くから“仕入れ”の活気がピークに達する市場には、その新鮮な食材をいち早く、がっつり楽しめるお食事処も軒を連ねています。高速バスや新幹線を利用して早々に金沢駅に到着できるなら、まずは朝ごはんとして“市場めし”に舌鼓を打ち、流れで昼前から立ち呑みへ・・・なんて旅の“ロケット”スタートはいかがでしょうか?

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朝から呑めるフードコートもおススメ

近江町市場の中には、朝9時から営業する立ち食い・立ち飲みフードコート『いっぷく横丁』があり、終日賑わいを見せています。「車麩」や「ばい貝」、「えび面」、「のどぐろ面」が人気の金沢おでんのお店『いっぷくや』、新鮮な魚介をあらゆる調理法で彩る“浜焼き”と“市場めし”の店『七福丸』、北陸3県の地酒約50種が揃う『北陸の酒蔵六角』…市場の賑わいをダイレクトに感じながら、朝から夕方までのロング昼呑みを楽しめます。17:00クローズ。(おでん・海鮮・浜焼きは16:30、お酒類は16:50でLO)。水曜定休(祝日は営業し、別途振り替え休あり)。

ランチタイムは人も選択肢もたくさん!上手な店選びが鍵。

  • 飲食店と物販店が混在する「近江町市場」は、「上近江町通り」「下近江町通り」「上通り」「中通り」「青果通り」「鮮魚通り」「新通り」と、常にどのエリアも北陸随一の賑わいを見せている。特にピークとなる週末のランチタイムの飲食店は圧巻で、行列必至!とはいえ、市場の活気と人の往来を眺めながらなので体感的にはあっという間⁉

  • 『海鮮丼ひらい』は、ボリュームも新鮮さが自慢!丼類が豊富で、特に18種にも及ぶ「海鮮丼」には、朝獲れ鮮魚がてんこ盛り。お酒のアテにぴったりの一品料理らも必見。11:00オープン(土日祝は10:30より)、15:00クローズ。水曜定休。

  • 『海鮮丼ひらい』の「海鮮丼とガス海老唐揚げセット」は、定番の海鮮丼とガス海老の唐揚げ、あら汁のセットです。終日提供。

  • 『海鮮丼ひかりや』は、追い出汁で〆の出汁茶漬けが楽しめる“一杯で二度美味しい”海鮮丼が名物。10:00オープン、16:00クローズ(30分前 LO)。月曜休および不定休。

  • 『じもの亭』には、ぶ厚いネタの海鮮丼や、ボリュームたっぷりの定食が揃う。リーズナブルなお値段も魅力。 11:00(日曜祝日は9:00)オープン、15:00クローズ(※ネタ無くなり次第早じまいあり)。水曜定休(※祝日の場合は営業)。※第3火曜、水曜は原則休業。

  • 『鮨えのめ』は米農家の父が育てたコシヒカリと漁師の長男が獲った魚を、寿司職人の弟らが彩る“家族ぐるみ”の海鮮丼店。11:00オープン、15:00クローズ。木曜定休。時々不定休。

行列必至の人気店を“なるべく行列を避けて”楽しもうと模索する場合、開店時間によっては朝や夕方が狙い目とご案内できますが、お昼限定でしか楽しめない名店も多々あります。特に週末や連休期間はどのお店もある程度の“覚悟”が必要となりますが、事前にラインナップを把握し、候補を絞っておけば、第2、第3も含めた高効率な段取りで、妥協なく目的のメニューをいただけるはず。ランチは“旅の本番”午後に向けた活力源、確実に楽しみましょう。

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あの名店の金沢メシが、市場の店ならではのもてなしで楽しめる

「旬味鮮菜・おでん・旨酒」をコンセプトに、厳選の地元食材で彩る加賀料理をお手頃価格で提供し、半世紀以上に渡って地元民や観光客の期待値を上回り続けてきた城下町「柿木畠」の名店『あまつぼ』。その美味と醍醐味を‟仕入れ先“の近江町市場で楽しめる店舗は、「市場めし」の看板の通り、新鮮な素材を折り重ねた「海鮮丼」と「金沢名物」のおでんの2枚看板をはじめとした、北陸随一の美食の数々を堪能できます。8:00オープン、21:00クローズ(30分前 LO)。基本的に無休(年末年始、GWなどの大型連休の後のみ振り替え休あり)。

昼下がりのカフェタイムは、ローカルなカフェでまったりと。

  • 『カナカン・ジョイ』は北陸最大の食問屋が創業地に構える「ジワモン」専門店。地元企業とのコラボ商品も多彩で、常設のカフェコーナーでスイーツもいただける。7:30オープン、16:00クローズ。日曜定休。

  • 『カナカン・ジョイ』の「金箔ソフトと金澤珈琲セット」は、金沢の金箔をふんだんに使った贅沢なソフトクリームを常設のカフェでいただける。提供時間は8:00より。

  • 『キャラバンサライ』は、金沢にちなんだ近江町ブレンドやお土産用金箔コーヒーが人気の自家焙煎コーヒー豆専門店。「武蔵店」自体は2022年、十間町入口(地上)に移転しているが、今までの「いちば館」地下の店舗は「近江町珈琲」としてカフェ営業中。9:30オープン、17:30クローズ。不定休。

  • 『東出珈琲店』は、買い物通りを“出て”右手に見える昭和レトロな地元の名所。焙煎機から抽出する20種以上のコーヒーも味わい深い。8:00オープン、18:00クローズ。日曜、祝日定休。

近江町市場は、金沢城や兼六園、片町周辺、金沢駅界隈、美術館など、あらゆる名所との距離感がちょうどよく、あらゆる方面へのバスが経由してくれる観光の起点。近江町での朝食やランチの後、夕食前に“ほっと一息”つける市場内・近隣のカフェをご紹介。お土産用コーヒーも揃える市場ど真ん中のカジュアルな名店から、地元民に愛されるレトロモダンな隠れ家的“純”喫茶まで、選り取り見取りです!

地酒と楽しむ近江町グルメを一日に〆に!

  • 『刺身屋』は、名の通り刺身自慢の店で、定食や海鮮丼の他、一品料理も充実。座敷席はグループや家族連れにも好評。10:30オープン(土日祝は9:30より)、21:00クローズ(30分前LO)

  • 『刺身屋』の「のど黒定食」は塩焼きと刺身を同時に提供。3種の味の変化が楽しめる「のど黒めし」もお勧め。終日提供。

  • 『仙桃広東料理』は開業18年を数える本格香港料理の店。香港シェフと明るい名物店主がおもてなし。お昼は11:00オープンで15:00クローズ、夜は17:00オープン、21:00クローズ。火曜定休。

  • 『市の蔵』は、豪快な漁師料理と伝統的な加賀料理がいただける、木の温もりに満ちた和ダイニング。一年中味わえる「かに料理」が自慢。11:00オープン、22:00クローズ。基本無休。

  • 『串揚げ×大衆魚バル ひかりや&yajimon』は、クリスピー&ジューシーな串揚げと新鮮なお魚料理をお手頃価格で提供する居酒屋「大人のワインブッフェ」も人気。17:30オープン、深夜0:00クローズ。月曜定休。月1回不定休。

  • 『口福』では、海鮮料理や加賀料理など和食全般を提供。カニやノドグロなど旬魚料理を得意とし、昼は定食から海鮮丼、夜は地酒にもぴったりの単品料理が充実。11:00オープンで22:00クローズ(30分前 LO で15:00~17:00は仕込時間)。火曜定休(祝日は営業)。

ランチタイムから夕方にかけて、市場内の商店の多くは閉店し、徐々に賑わいは落ち着きへと変わりますが、ここからは大人のグルメ時間。市場の新鮮な食材を「おつまみ」として楽しめる、夜が本番のお店が本格稼働します。もちろん、ランチ営業をしているお店も多々ありますが、北陸の美酒としっぽり楽しむ“本来の醍醐味”を、一日の〆に楽しんでみましょう。

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大老舗の名物食堂には…なんでもある!

メインストリートの “一歩だけ奥”に佇む『近江町食堂』は、創業93年を数える金沢の名店。一番人気の「海鮮丼」の他、加賀野菜を駆使した料理や豊富なお酒にも合う一品料理など、圧倒的鮮度の素材を活かした100種類以上に及ぶメニューでもてなしてくれます。昭和を支えた初代から積み重ねるどこか懐かしく、新しい味わいとレシピは、令和を生きる3代目の手で今日も活きています。昼は10:30オープンで15:00クローズ(30分前 LO)、夜は17:00オープンで22:00クローズ(30分前 LO)。

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