辰巳用水が結ぶ庭園をめぐる
本コースは辰巳用水が結ぶ庭園や石管をめぐるコースです。 加賀藩3代藩主前田利常の命を受けた板屋兵四郎が開削した辰巳用水は 「江戸時代の土木技術を知る上で貴重である」として、国の史跡に指定されています。 辰巳用水が運ぶ豊かな水が、曲水が美しい「兼六園」、池泉回遊式の庭園「玉泉院丸庭園」、上下二段式の池泉回遊式庭園「西田家庭園玉泉園」、旧金谷御殿の庭園、古代舞楽の楽器を模した「尾山神社神苑」などを結んでいました。
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バス7分
金沢駅から金沢周遊バス 左回りルートなど 南町・尾山神社下車 -
徒歩4分
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Spot1尾山神社
尾山神社 神苑は旧金谷御殿の庭園であって、古代舞楽の楽器を模した池泉回遊式の名園です。神苑の水は、3代藩主利常の命により完成した辰巳用水の水を、兼六園から暗渠で導き、響遠瀑から落としていました。また、辰巳用水の石管を見ることができます。
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徒歩8分
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Spot2玉泉院丸庭園
玉泉院丸庭園は、2代藩主利長の正室玉泉院(永姫)が晩年屋敷を構えたことがその名の由来とされ、加賀藩3代藩主利常による寛永11年(1634)の作庭を始まりとし、その後5代綱紀や13代斉泰などの歴代の藩主により手を加えられながら、廃藩時まで存在していました。饗応の場として活用された「兼六園」に比べ、藩主の内庭としての性格が強い庭園だったと考えられています。庭園は、城内に引かれた辰巳用水を水源とする池泉回遊式の庭園で、池底からの周囲の石垣最上段までの高低差が22mもある立体的な造形でした。滝と一体となった色紙短冊積石垣などの、意匠性の高い石垣群を庭の構成要素とする、他に類を見ない独創的な庭園であったと考えられています。
また、庭園内の茶室「玉泉庵」では、抹茶と生菓子を味わうことができます。(有料)詳細を表示する玉泉院丸庭園(茶室玉泉庵)
- 住所
- 金沢市丸の内1-1
- TEL
- 076-234-3800 (茶室 076-221-5008)
- 利用時間
- 7:00~18:00
※10月16日~2月末日 8:00~17:00、 茶室 9:00~16:30 (入館16:00まで)
http://www.pref.ishikawa.jp/siro-niwa/kanazawajou/gyokusen-in/index.html
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徒歩6分
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Spot3兼六園
百万石前田家の庭園として造られた特別名勝・兼六園は、水戸の偕楽園、岡山の後楽園とともに、日本三名園の一つに挙げられます。ほぼ現在の姿に造園されたのは13代藩主斉泰の時代で、「兼六園」の名は宋代の詩人・李格非が書いた「洛陽名園記」に由来し、宏大・幽邃(ゆうすい)・人力・蒼古・水泉・眺望の六つを兼ね備える名園として命名されたと伝えられています。冬の風物詩・雪吊りや梅園の紅梅白梅など四季折々の自然と、代々の藩主たちによる絶え間ない築庭の妙が織りなす景観は、屈指の美しさと雄大さを生み出しています。
詳細を表示する兼六園
- 住所
- 金沢市兼六町1番
- TEL
- 076-234-3800 (石川県金沢城・兼六園管理事務所)
- 開園時間
- 7:00〜18:00
※10/16〜2月末日 8:00〜17:00
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徒歩9分
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Spot4西田家庭園 玉泉園
金沢町奉行などの要職を歴任した脇田氏(石高1,500石)が4代かけて造園した武家庭園です。2代藩主夫人玉泉院の名をとって⽟泉園と名付けられ、明治以降は⻄⽥家の庭となりました。 辰巳用水を利用した上下二段式の池泉回遊式庭園で、上段の「灑雪亭露地並びに庭園」は、千宗室(仙叟)の指導により作庭されたと伝えられています。数少ない江戸時代の武家庭園として貴重です。
詳細を表示する西田家庭園 玉泉園
- 住所
- 金沢市小将町8-3
- TEL
- 076-221-0181
- 開園時間
- 9:00〜17:00 (11月21日~12月24日の冬期間 9:00~16:00)
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徒歩2分
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バス22分
兼六園下・金沢城2.3から兼六園シャトルなど 金沢駅前下車
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