加賀藩 前田家を支えた女性たち ゆかりの地をめぐる
加賀藩祖前田利家と正室のおまつの方を祀り、ギヤマンが美しい「尾山神社」、2代藩主利長の正室玉泉院(永姫)が由来となる屋敷跡につくられた池泉回遊式の庭園「玉泉院丸庭園」、13代藩主斉泰が母・真龍院のために建てた隠居所「成巽閣」など、加賀藩前田家を⽀えた女性たちゆかりの地や菩提寺などをめぐるコースです。
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バス7分
金沢駅から金沢周遊バス 左回りルートなど 南町・尾山神社下車 -
徒歩4分
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Spot1尾山神社
明治6年に創建された加賀藩祖前田利家と正室のおまつの方を祀る神社。 明治8年に建てられた神門は、和漢洋折衷の3層式で、明治初期の数少ない擬洋風建築の1つであり、現在は国の重要文化財に指定されています。3層目には、ギヤマンがはめ込まれ⼣⽇や、⽇没から午後10時までの明かりが点灯する間が、見頃です。境内には、琴や琵琶など雅楽の楽器を模した橋や島を配した庭園があり、神苑は石川県指定名勝となっています。また、⾦沢城⼆ノ丸の唐⾨であった有形文化財の東神⾨もあります。
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徒歩8分
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Spot2玉泉院丸庭園
玉泉院丸庭園は、2代藩主利長の正室玉泉院(永姫)が晩年屋敷を構えたことがその名の由来とされ、加賀藩3代藩主前田利常による寛永11年(1634)の作庭を始まりとし、その後5代綱紀や13代斉泰などの歴代の藩主により手を加えられながら、廃藩時まで存在していました。饗応の場として活用された「兼六園」に比べ、藩主の内庭としての性格が強い庭園だったと考えられています。庭園は、城内に引かれた辰巳用水を水源とする池泉回遊式の庭園で、池底からの周囲の石垣最上段までの高低差が22mもある立体的な造形でした。滝と一体となった色紙短冊積石垣などの、意匠性の高い石垣群を庭の構成要素とする、他に類を見ない独創的な庭園であったと考えられています。
また、庭園内の茶室「玉泉庵」では、抹茶と生菓子を味わうことができます。(有料)詳細を表示する玉泉院丸庭園(茶室玉泉庵)
- 住所
- 金沢市丸の内1-1
- TEL
- 076-234-3800 (茶室 076-221-5008)
- 利用時間
- 7:00~18:00
※10月16日~2月末日 8:00~17:00、 茶室 9:00~16:30 (入館16:00まで)
http://www.pref.ishikawa.jp/siro-niwa/kanazawajou/gyokusen-in/index.html
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徒歩12分
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Spot3成巽閣
加賀百万石の栄華を感じることができる成巽閣は13代藩主斉泰が母・真龍院のため、文久3年(1863)竹沢御殿跡に建てた隠居所で国重要文化財になっています。 「謁見の間」の花鳥の欄間や「松の間」の小鳥の絵が描かれたオランダ渡りのギヤマンなど、小鳥や花が多くあしらわれており、建物内は女性らしく雅な雰囲気が漂います。北陸新幹線「かがやき」のグリーン車に使われている色のモチーフとなった「群青の間」、当時非常に高価なラピスラズリ(青金石)を使った高貴な色は必見です。 母への心配りを感じられる華やかで美しい奥方御殿をぜひご覧ください。海鼠塀が続く正面入り口がありますが、兼六園からは「赤門」より入ることができます。
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徒歩14分
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Spot4曹洞宗 宝円寺
「利家とまつの寺」と称されています。開山は利家が越前府中(現越前市)時代に帰依した大透圭徐(だいとう けいじょ)禅師。藩主一族の位牌が安置された前田家の菩提寺で曹洞宗触頭(ふれがしら)です。墓所内には、利家の自画像と髪を納めた御影堂・御髪堂や江戸初期の画聖俵屋宗達とされる墓があります。
詳細を表示する宝円寺
- 住所
- 金沢市宝町6-14
- TEL
- 076-231-6050
- HP
- FB
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徒歩11分
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Spot5浄土宗 如来寺
開基は岌台文公(きゅうだいぶんこう)。天正年間(16世紀終わり)に越中国増山で創建され、後に加賀藩主5代綱紀の⺟、清泰院(⽔⼾光圀の姉)の菩提を弔う為に移転建立しました。綱紀や清泰院、東京 芝の増上寺に葬る徳川家6人の将軍の位牌所となっています。加賀能登越中3国の浄土宗触頭(ふれがしら)として栄えました。本堂⼀棟が⾦沢市指定⽂化財となっています。市民が彫ったおよそ1,000体の石仏がある寺として親しまれています。
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徒歩7分
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Spot6曹洞宗 天徳院
前田家3代藩主利常の正室 珠姫(2代将軍徳川秀忠の次女)の菩提寺として建立されました。曹洞宗触頭(ふれがしら)です。 寺号は珠姫の法号に因むもので、当時4万坪の敷地を有し、後に500石を拝領しました。5代綱紀が中国明朝式に造営建築した伽藍は、明和5年(1768)の火災で焼失(10代重教が再建)しましたが、山門は当時のもので石川県指定文化財です。
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徒歩3分
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バス16分
天徳院前から北鉄バス 錦町野々市線 野々市車庫⾏など 広小路下⾞ -
徒歩8分
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Spot7曹洞宗 長久寺
延宝4年(1676)、はじめ大豆田に建てられた栖覚寺が長久寺と名を改め旧野田寺町覚源寺の跡である現在地に移りました。当寺は、初代利家の妹・津世の菩提寺でもあります。津世は和歌に秀で、7首の辞世の歌を残しています。境内には芭蕉の碑や、樹齢400年近くになる金沢市保存樹の銀木犀があります。
詳細を表示する長久寺
- 住所
- 金沢市寺町5丁目2-20
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徒歩6分
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Spot8時宗 玉泉寺
2代利長夫人であり織田信長の5女・永姫(⽟泉院)が、晩年3代利常に請うて菅原道真を祀る浄禅寺を招きました。玉泉院没後、玉泉寺と改め玉泉院の位牌所となりました。境内の奥には、玉泉院の供養塔と言われる五輪塔が残されており、往時の面影が偲ばれます。
詳細を表示する玉泉寺
- 住所
- 野町3丁目15-10
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徒歩6分
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バス19分
野町から北鉄バス 千代野線 金沢駅行など 金沢駅前下車
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