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Home > おすすめコンテンツ > 金沢に夢中!旅したくなる体験リポート > 日本酒の魅力再発見!福光屋の蔵元見学

金沢に夢中!旅したくなる体験リポート

加賀繡(かがぬい) 小物作り体験

緻密な手作業と色糸で表す伝統美、加賀繡

水や米が美味しく、酒造りに適した石川

 日本酒はいつごろ誕生したのでしょう。奈良時代の『播磨国風土記』に「米を原料とする酒」に関する記述があり、その当時には日本酒があったと考えられます。万葉集に大伴旅人は「なかなかに人とあらずは 酒壺に成りにてしかも酒に染みなむ」(いっそのこと、酒壺になりたい!)と詠んでいます。酒好きなら思わず共感してしまいそう!?

 現在、日本には約1400の清酒製造業者があり、石川酒造組合連合会には34の蔵元が属しています。そのうち金沢酒造組合には、久世酒造店、武内酒造店、中村酒造、やちや酒造、そして今回体験で訪れた福光屋の5社が登録。寒暖差の激しい金沢は酒造りに適した気候。5社すべて江戸時代から続く酒蔵ばかりで、白山水系の美味しい水と地元米や地元酵母なども使いながら、独自の味を醸しています。
金沢酒造組合5社の代表銘柄

金沢酒造組合5社の代表銘柄

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金沢最古の純米蔵をめぐりましょう☆

 福光屋は寛永2年(1625)の創業、金沢では最も古い酒蔵です。酒造りを始めたのは徳川将軍三代家光、加賀藩では藩主前田家三代利常の治世。大きな転機は2001年、純米蔵となったことです。日本酒は原料に基づくと純米と非純米に大別され、純米酒は米と水だけを原料とし、非純米酒はこれに醸造アルコールや添加物を加えます。福光屋は純米蔵になり、米と水というシンプルな構成に対して一途に向き合うようになったのです。
福光屋の敷地内に湧く百年水を味見

福光屋の敷地内に湧く百年水を味見

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百年水の頭上には新酒の合図の杉玉(酒林)が

百年水の頭上には新酒の合図の杉玉(酒林)が

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 さあ、酒蔵見学ツアーが始まります。二人のほかの参加者は国内外からで国際色豊かです。まずは仕込み水の井戸に案内されました。「福光屋の酒造りを支えるものの一つ」とガイドスタッフ。石川県の南東部には日本三名山の一つ、白山が座し、山麓に降った雨雪はゆっくりと地下を潜り、100年以上をかけてこの地に湧出。この百年水を得んために福光屋はここに蔵を定めているのです。参加者はこの伏流水を味見します。「説明のとおり硬め。さらさらとした感じ」とマチルダさん。「ほんの少ししょっぱい。ミネラルがいっぱい含まれているような」とベルトさん。

 レクチャールームでは福光屋の酒造りについて学びます。純米造りでは米と水がいのち。仕込みの水は先ほどの百年水。米は酒造好適米の最高峰、山田錦。農家と契約を結び、土づくりからともに取り組んでいます。続いて酒造りの工程のレクチャーです。玄米の外側を削り、米に水分を適度に吸わせて蒸します。酒造りは一麹、二酛、三造り(醪・もろみ)といわれ、①蒸米から麹をつくる。②麹、蒸米、水に酵母を加え、酵母を大量培養して酛(酒母)をつくる。③酛(酒母)に麹、蒸米、水を加えて醪を仕込む。そして上槽、火入れ、熟成を経てでき上がります。スタッフの丁寧な説明があるのですが、全部は覚えきれませんね(^-^;
パンフレットと映像で酒造りについて学べます

パンフレットと映像で酒造りについて学べます

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酒は蔵人と天の技の成せるもの!?

麹の香りと味を確かめることができます

麹の香りと味を確かめることができます

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 それでは蔵内へ。まずはできたての麹が置いてあり、麹の説明を受けながら、参加者は匂いをかいだり、口に含んでどんな食感なのかどんな味なのかを試してみます。次に酒母室に入り、酛(酒母)を培養するタンクを見学。ここではベテランの蔵人が分かりやすく説明してくれます。麹は米のデンプンを糖化、酛(酒母)は糖分をアルコールに変える役目をもっているなど、酛(酒母)も酒造りの大切な工程のひとつだと教えていただきました。

福光屋オリジナル酵母の説明にのぞき込む二人

福光屋オリジナル酵母の説明にのぞき込む二人

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 次に案内されたのは酒造りのハイライト、醗酵室です。ふわり清涼な酒の香りが立つ空間に、巨大なタンクが60本。醪の仕込みは、酵母が雑菌の繁殖に負けることなく働けるよう、麹、蒸米、水を3回に分けて仕込みます。タンクの中では、「ぷちぷち、ぷちぷち…」と酒を醸す自然の営みがひそかな音を立てています。目を凝らすと、タンクの中身が静かに対流する様子も観察できます。米のデンプンが麹によって糖に分解され、糖は酵母によってアルコールになる。このように糖化と発酵が同時に進む「並行複発酵」が日本酒造りの大きな特徴です。蔵人は、こうした先人の知恵を受け継ぎ、毎年、赤子を育てるように繊細な酒造りに精魂を傾けるのです。

もうすぐ清酒になる醪のタンクを見学

もうすぐ清酒になる醪のタンクを見学

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酒の搾りかすの香りや味を体験。

酒の搾りかすの香りや味を体験。

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蔵元を知れば一層酒に恋する!?

本日試飲ができる酒の説明をしてくれます

本日試飲ができる酒の説明をしてくれます

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待ってました!試飲の時間、カンパーイ(#^.^#)

待ってました!試飲の時間、カンパーイ(#^.^#)

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 見学コースの締めくくりは試飲。本日の試飲は4種類あり、その味や工程、飲み方なども教えてくれます。日本酒好きのふたりはごきげんです。「私の国にも酒文化があります。シャンパンの蔵を見学した経験があり、酒の造り方において日本酒と共通点があります。興味深いのは、ワインと違い、日本酒は麹を使って米から糖分をつくるというところ。また、日本酒には、世界的に流行っている『マクロビオテック』(体を美しく長寿にする食事法)のような要素があると感じました」とフランス出身のマチルダさん。
福光屋の純米酒がずらりと並びます

福光屋の純米酒がずらりと並びます

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 ベルトさんは「日本酒造りには、非常に人の手間がかかっていると思いました」。近々、ベルギーに一時帰国することになっており、日本酒をおみやげにするのだとか。SAKE SHOP 福光屋 金沢店には、日本酒はもちろん、米発酵の技術を応用した化粧品や食品、酒のおつまみやしゃれた酒器も販売しています。蔵内にたち込める日本酒の香りに誘われたのでしょうか、参加者はみな「どのお酒を求めようか」楽しい思案にくれている様子でした。
お酒のほか、スイーツや化粧品、酒器なども

お酒のほか、スイーツや化粧品、酒器なども

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過去の体験リポートはこちら

スポット情報
加賀繡IMAI(かがぬい いまい)
<SAKE SHOP 福光屋 金沢店>
さけしょっぷ ふくみつや かなざわてん


電話/076-223-1117
所在地/金沢市石引2-8-3
時間/10:00~19:00
定休日/無休(年末年始は休)
料金/蔵見学◆蔵内コース500円(10月~4月の月・火・木・金・土曜実施※祝日および12/27~1/5は除く)、15時~(約90分)、3日前までに要予約、定員10名
交通/JR金沢駅から北鉄バス東部車庫行きなどで約15分、バス停小立野下車、徒歩1分
駐車/7台
HP/https://www.fukumitsuya.co.jp/

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